facilmente【伊ファチルメンテ】緊張しないで, 楽に。=facil(仏ファシール);

facilità【伊ファチリタ】〈たやすさ, 流暢〉の意。con facilità 流暢に, やすやすと。

facilmente【伊ファチルメンテ】楽々と, あっさりと。=easily;　

fackeltanz【独ファッケルタンツ】〈松明の踊り〉の意。19Cドイツ地方で結婚式でしばしば演じられた。

fade out【フェイド･アウト】消えるように曲を終わらせること。［略 F.O.］

fading【フェーディング】(1)古代のイギリス舞踊。(2)衰退, 色あせる。

fado【ファード】ギター伴奏によるポルトガルの民謡, 民族舞踊。=fadhino;　

fagotto【伊ファゴット】=fagott(独), bassoon, fagot(西);

fagottgeige【独ファゴットガイゲ】18Cの弦楽器で, ヴィオラとチェロの中間の大きさ。

fahne【独ファーネ】(音符の)旗。符鉤。=hook, crochet(仏), coda uncinata(伊);

fahre sogleich fort【独ファーレ･ゾークライヒ･フォルト】(引き続いて)直ちに奏せ。fort 引き続いて。

faiblir【仏フェブリール】弱くなる, 衰える。faible(仏フェーブル)弱い。

faintly【フェイントリー】ぼんやりとした, はっきりしない, 弱々しく。

fake【フェイク】〈偽物〉の意。ジャズの即興演奏でオリジナル･メロディーを変奏させること。アド・リブよりもオリジナル･メロディーが残る。⇔ straight;

fall【フォール】トランペットなどのジャズ奏法で, 下降グリッサンドをいう。短い音符のフォールはドロップ(drop)ともいう。=fall off; ⇔ doits;

false【フォールス】音の外れた, 正確でない。

false relation【フォールス･レレーション】和声学で言う対斜。異なる声部間における増1度関係で通常避けなければならない。

falseta【西ファルセータ】フラメンコのライブで詞と詞の間, または歌の前に弾かれるギターのメロディー。

falsetto【伊ファルセット】裏声。= fistulieren(独);

fandango【ファンダンゴ】3/4, 3/8拍子で中庸のテンポのスペインまたは中南米の舞踏(曲)。一般にギター, タンバリンの伴奏楽器と共にカスタネットを持つ男女の組で踊る。

fanfare【ファンファー】(1)ファンファーレ。=flourish; (2)軍楽隊。(3)ブラスバンドによる合奏, その短くて快活な楽曲。=fanfara (伊);

fantasia【伊ファンタジア】(1)ルネサンス, バロック時代のファンタジアは, リチェルカーレやカンツォーナと同様の器楽曲。(2)幻想曲。=Fantasie (独仏), Fantasy; 厳格な形式に支配されることなく自由な形式の幻想性の強い曲。L.v.Beethovenのピアノソナタ第13番, 第14番《月光》には, "Sonata quasi una Fantasia" 『幻想曲風に』の副題が付せられている。

fantasie impromptu【ファンタジー･アンプロンプチュ】F.F.Chopin《幻想即興曲》opus 66; ４曲の即興曲のうち, 最後に出版されたもの。

fantasque【仏ファンタスク】幻想的な, 気まぐれな, 風変わりな。=fantastico(伊)

fantasiestück【仏ファンタジーシュテュック】幻想的な小品。幻想曲。

farandole【仏ファランドール】南仏や北伊地方のファランドール舞曲で輪になって踊る。テンポは速く, 6/8 か 2/4 拍子が普通。tambourin参照。

farbe【独ファルベ】音色。= color;

farce【ファース/仏ファルス】〈つめこみ, 継ぎ足し〉の意。(1)18Cのオペラの途中で筋とは関係のない言葉をはさみこむことをいった。(2)茶番劇, 滑稽劇。(3)18C伊の一幕ものの軽い喜歌劇。ファルサ。

farsa【伊ファルサ】= farce;《参》1810年, G.Rossiniはファルサ《結婚手形》によって歌劇作曲家としてデビュー。G.Donizetti らに受け継がれる。

fastoso【伊ファストーソ】壮麗に, 華やかに。= fastuoso;

faussét【仏フォーセ】ファルセット。= falsetto;

feature【フィーチャー】〈顕著な特徴〉の意。ジャズである楽器を目立たせて演出することや編曲をいう。

featuring【フィーチャリング】客演。演奏会のゲスト出演者。《参》［feat.◯◯］ ［F/◯◯］表記される。「フューチャー」「フューチャリング」は誤用。

feeling change【フィーリング･チェンジ】ポピュラー音楽の楽曲に対して行う分析の方法。クラッシック的分析の主題提示部, 展開部, 再現部のように, サビ前, サビ, サビ後という 分析などをいう。